九州ではおなじみ
フンドーキン醤油本社工場。
港町、特有の侘びしさが漂う町。
止まった時間。
うなだれる友。
最後の番人。
そんな町。
説明になってないな。
臼杵の姉妹都市はスリランカのキャンディー市です。
それはさておき、本当に時間の止まった城下町。
ゴールデンウィークという事で観光客もちらほら。
15時も過ぎていたので、お昼ごはんが食べれる所が見当たらない。
せっかくの臼杵、新鮮な魚でも食べたいところ。
唯一、準備中の札が出て居ない、お寿司屋さんを発見して
おそるおそる入ってみる。
そこはアジの箱寿司屋。
強面の大将、やばいと思ったら、心良く迎い入れてくれた。
お客はワタシだけ、めちゃイケの再放送が流れる店内。
シーンとしてるなぁ、と思っていたら、大将の方から話かけてくれる。
臼杵の町の話とか、大将がなんと
20年以上も前に神戸に住んでいた事があるそうで、話が盛り上がる。
女将さんのおばあちゃん(失礼)も登場して、話が盛り上がる。
出てきたお寿司が絶品。
おばあちゃんが自慢するお味噌汁も絶品。
今夜の宿の話をすると、
あんな所、若い子が泊まる所じゃない、と反対される。おばあちゃんが小学生の頃、7クラスで蟻の行列みたいに歩いて、その旅館まで遠足に行った事があるそう。
あそこの味噌汁より、絶対うちの方が美味しい、うちに泊まって行きなさい、とまで言われる。
お手洗いを借りると、その後和式便所の話で、おばあちゃんトークヒートアップ。
東京にいる息子さんは和式便所で慣れてるから、洋式便所の便座に立って用をたすそう。
下の話が大好きなおばあちゃん。
近くの武家屋敷に昔の便所が公開されているから、行きなさい、と助言を下さる。
あの頃は今みたいに下着も可愛くなかった。
今は可愛いのがいっぱいあって、洗濯してても楽しいわよね、
なんて、おばあちゃんは今も可愛い花柄のパンツをはいているそうな。
ワタシが臼杵の石仏を15年前に見に来ているらしい、 話をすると
「それはね、臼杵の神様が、
あなたにはもう一度自分に会いにくるべきだって、呼んだのよ。
今のあなたなら喜んでくれると思って、呼んだのよ。」
とおばあちゃん。
良いこというなぁ、おばあちゃん。
そう言われるとなんとなくそんな気がしてくる。
楽しくって長居してしまう。別れの時、
「本当に今日の宿、嫌になったら向かいにいくから電話しなさいよ!」
「あなた明るいから、私また会いたいと思いました」
そんな、うれしい言葉を頂く。
ワタシもまた会いたいと思う、素敵なおばあちゃん。
・武家屋敷には昔の便所が公開されていなかったコト
・その日の宿のご飯には残念ながら、お味噌汁ではなくて、おすましだったコト
・実はおばあちゃんとワタシの髪型が酷似しているコト
話したいコトがいっぱいあるので、両親でも連れてまた行こう。
臼杵の町にお越しの際は、是非、矢車寿司へ!
美味しいよ。楽しいよ。
~つづく~